60歳から量子を勉強する理由と、この研究室の約束
銘柄情報
| 会社名 | ティッカー・市場 | 記事で見る技術・分野 |
|---|---|---|
| NTT | 9432・東証 | 光量子 |
| 富士通 | 6702・東証 | 量子・量子HPC |
| IonQ | IONQ・NYSE | イオントラップ |
| Rigetti Computing | RGTI・NASDAQ | 超伝導 |
| SEALSQ | LAES・NASDAQ | 量子安全・耐量子暗号 |
| D-Wave Quantum | QBTS・NASDAQ | 量子アニーリング・ゲート型 |
| Quantum Computing Inc.(QCi) | QUBT・NASDAQ | 光・フォトニクス・半導体 |
| IBM | IBM・NYSE | 超伝導・量子サービス |

- 分類:はじめての方へ
- 作成日:2026年9月16日
- 最終確認日:2026年10月11日
- 読了目安:8〜10分
今回の疑問
60歳から量子コンピュータを学ぶ意味はあるのか。そして、株に少し興味を持った人が、どんな約束のもとで学びの記録を読めばよいのか。
本を読んだことが、最初のきっかけでした
私が量子コンピュータに興味を持ったのは、CQ出版社『インターフェース』2022年6月号の「Pythonで体験!量子コンピュータ(ゲート方式&アニーリング方式)」を読んだことがきっかけです。
量子コンピュータに出会った雑誌
記事で紹介したCQ出版『Interface』2022年6月号には、「Pythonで体験!量子コンピュータ」の特集があります。
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量子コンピュータという言葉を最初に聞いたときは、正直に言って、自分には遠い世界だと思いました。難しそうな数式、研究所に並ぶ大きな装置、英語のニュース。どれも「専門家の話」に見えました。ところが本を開くと、分からない言葉は多くても、順番に読めば入口が見えてきました。「量子コンピュータにも作り方がいくつかある」「ゲート方式とアニーリング方式は同じ言葉ではない」という入口です。
全部を理解できたわけではありません。それでも、分からないままにせず、一つずつ調べる面白さを感じました。その後、量子コンピュータ関連銘柄も購入しました。購入した会社名、時期、株数、購入額、損益は公開しません。

量子コンピュータは、分かりにくいからこそ、最初から「分かったふり」をしない方がよいと考えています。この研究室は、私が理解したことだけを書き、理解できない部分は「まだ分からない」と残す場所にします。
「勉強」と「投資」を急いで結びつけない
量子コンピュータを学び始めると、会社名や株式コードが目に入るようになります。ニュースで新しい装置、提携、研究成果、決算、政府の支援といった言葉を見ることも増えます。でも、ニュースを一つ読んだからといって、その会社の技術、事業、株価まで分かったことにはなりません。
私は、量子を勉強することと、投資の判断を同じ速度で進めないようにします。企業の発表を読むことは、その会社が何を発表したかを知ることです。それだけで、発表が実現すること、利益につながること、株価がどう動くことまで決まるわけではありません。
この違いを忘れると、強い言葉だけが頭に残ります。「世界初」「大規模」「提携」「売上見通し」といった言葉は大切な情報かもしれません。しかし、発表日はいつか、実際にできたことなのか、これからの計画なのか、対象となる期間はどこまでかを分けて読まなければなりません。
ゲート方式とアニーリング方式を、最初から同じものにしない
本で最初に気になったのが、ゲート方式とアニーリング方式でした。どちらも量子コンピュータという大きな言葉で呼ばれますが、目指す計算の進め方や、使われる場面の考え方は同じではありません。まずは「方式名が違う」と覚えるだけでも、企業の記事を読むときの助けになります。
方式の違いを理解するために、今後は超伝導、イオントラップ、光、アニーリングなどの言葉を、ひとつずつ記事にします。ただし、方式の名前を並べて一番を決めることはしません。会社が自分の方式を説明するときは強みが中心になります。だからこそ、装置の方式、確認できた成果、これからの目標を分けて読む必要があります。
学ぶ→企業を知る→また学ぶ。この順番を大切にします
この研究室では、「勉強する」「企業を知る」「ニュースを読む」「自分の理解を記録する」を、何度も行き来します。一本道で全部を覚えるより、分からなくなったら基礎に戻れる方が、私のような初心者には続けやすいからです。

まずは量子ビット、重ね合わせ、測定といった基本の言葉を学びます。次に、企業がどの方式を選び、どんな装置やサービスを説明しているかを見ます。その後でニュースや決算を読むと、「この発表は技術の話なのか」「売上の話なのか」「何年後の計画なのか」を少し落ち着いて考えられます。
ニュースを読んで難しい言葉が出てきたら、それを次のお勉強部屋の題材にします。基礎記事を読んで興味を持った会社があれば、企業記事へ進みます。途中で分からなくなるのは失敗ではありません。量子コンピュータの話は、同じ言葉でも記事ごとに前提が違うことがあるからです。
「今日覚えるのはこれだけ」を毎回置く理由
一度にたくさん覚えようとすると、途中で読むのが嫌になってしまいます。そこで各記事には、「今日覚えるのはこれだけ」という短い結論を置きます。例えば量子ビットの記事なら、「測定したときに0と1を同時に全部読み出せるわけではない」。企業の記事なら、「会社の計画と、すでに発表された実績を混ぜない」といった具合です。
短い結論は、複雑な話を乱暴に単純化するためのものではありません。次に読むときの手がかりです。詳しい説明や出典は残し、分からない言葉に出会ったときに戻れるようにします。
この研究室で守る三つの約束
量子コンピュータと株の話は、期待が大きいほど、強い言葉になりやすい分野です。そこで、この研究室では情報を三つに分けます。

1. 確認できた事実
会社の公式発表、決算資料、研究機関の資料など、元の情報へ進めるものを「確認できた事実」として扱います。記事には発表日と最終確認日を残します。数字を書く場合は、売上なのか見通しなのか、いつの期間か、通貨は何かを確かめます。
2. まだ分からないこと
会社の発表に書かれていないこと、結果が出ていない計画、比較に必要な条件がそろわないことは、「まだ分からないこと」として残します。ここを空白にせず書くことで、期待だけを大きくしないようにします。
3. じいじ個人の記録
本を読んで気になったこと、記事を読んで理解が変わったこと、自分で次に調べたいことは、筆者個人の記録です。事実とは別の見出しにします。個人の感想は大切ですが、それを読んだ人の売買の理由にしてはいけません。
企業ニュースを読むときの小さな手順
企業ニュースを読むときは、急いで結論を出さずに、五つだけ確認します。一次資料があるか。発表日はいつか。会社が今できたと述べたことは何か。将来の計画は何か。そして、自分にまだ分からないことは何かです。

この順番なら、見出しの勢いに引っ張られにくくなります。株価がその日に動いていても、ニュースだけが原因だとは断定しません。量子技術の話と、会社全体の事業の話も同じではありません。時間をかけて読み直すことも、学びの一部にします。
今日覚えるのはこれだけ
この研究室は、60歳の初心者じいじが量子コンピュータを一つずつ学ぶ記録です。技術、会社の発表、将来の計画、個人の感想を混ぜず、分からないことも残します。
次に読む記事
今回の用語集
- 量子ビット:量子コンピュータが情報を扱う基本の単位です。
- 一次資料:会社や研究機関が自ら公表した、確認の出発点になる資料です。
- 量子アニーリング:多くの組合せから条件に合う答えを探す方式です。
出典
- CQ出版社『インターフェース』2022年6月号(第48巻第6号・通巻540号、2022年6月1日発行):特集「Pythonで体験!量子コンピュータ」(表紙表記「ゲート方式&アニーリング方式」)。2026年9月22日に現物で確認しました。
- NIST, Building Quantum Computers(量子計算と測定の基礎を確認)
- IBM Quantum Learning, Bits, gates, and circuits(量子ビット、ゲート、回路の入門資料)
更新履歴
- 2026年10月18日:じいじのやわらか解説と今回出た言葉を追加し、関連する説明の近くに配置しました。今回の確認範囲は追加した説明と配置です。既存記事全体の事実を再調査したものではありません。
- 2026年9月16日:本文を約4,000字に拡充し、アイキャッチと4枚の図解を追加。